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うつ病における精神科医の役割と患者の役割

 現在の主治医にかかってもうすぐ20年になります。良いときも悪いときも不信感を抱いたときもありました。それでも、今の主治医を信じて来たと思います。
 
 前回の診察の時に、主治医に「他の病院(と言うより精神科クリニックの方が多いと思うが)から来た患者さんは多いですか?」と質問してみました。
 
 主治医は「他の精神科ユーザーから口コミで来るらしい」とのことで、患者にどうして転院して来たのかを聞くと、「前の主治医は話を聞いてくれないから」と言う理由が圧倒的に多いということでした。
 
 実は主治医の病院は精神科を標榜していません。
 
 初診時ならまだしも、精神科クリニックで,再診で先生が長時間話を聞いてくれる所はそうそうないと思います。そう感じている方も多いのではないでしょうか?
 
 再診時にも十分に話を聞いてくれるクリニックがあったならば、それは、経営的に余裕があるか、自由診療だと思います。後は、その精神科医のポリシーとかやり方とか、利益度外視で自分のスタイルでやっているとしか思えない。
 
 精神科クリニック(精神科に限らずどの科もそうだと思うが)は普通は沢山患者を診ないと儲からない仕組みになっている。精神科医に自分の言いたい事が言えず、精神科医側も「お変わりないみたいなので、同じ薬を出しておきますね。」で終わってしまう診察を経験された方は沢山いらっしゃると思います。
 
 しかし、話をよく聞いてくれる医者が良い精神科医かと言うとそうでもありません。主導権を医者がしっかり握って(当たり前か)患者の話から状態を見極め、困っている事に端的に断定的にアドバイス出来る事(薬物療法であれば、薬の作用、副作用の説明。また、行動療法なら生活習慣の指導、社会復帰の時期の見極め等を話すこと。)が私が考える良い精神科医の条件だと思います。

 患者にも大事な役割があります。それは、医師のアドバイスを受けて自分が行動を起こせるか否かということです。四六時中、医者が傍らにいてくれる訳ではないし、それは医師の務めではなく自分の務めです。いつまでも医者に寄りかかっていてはいけません。

 また、医者との相性と言うのもあると思います。「この先生は何となく自分に合ってる気がする。」「何となく話しやすくていい」とか。そういう雰囲気を醸し出している先生に出会えると良いですね。しかしながら、その先生が本当に疾患を治癒させることができるかどうかはまた別問題です。相性がいいから話しやすいから何かといえば受診すると言うのでは依存的であると思います。精神科医は人生のよろず相談所ではないし、自分1人の専属医ではありません。
 精神科医が患者の様々な問題に対してどこまで介入するのか?そのバランス、距離感が難しい問題ですね。精神科医が薬物療法以外に環境要因や個別の問題(支えてくれる家族、家族の精神疾患に対する理解度、経済的困窮。職場の理解、1人で生活していて孤独感に苛まれている、社会的に差別されている等)にどこまで対応するのでしょうか?精神保健福祉士や臨床心理士がある程度役割分担をしなければいけないと思います。
 
 話は少し脱線しますが、私は昔、ドクターショッピングを繰り返していた時期があり、色んな精神科医と出会いました。

 その内の1人でパキシル(抗うつ薬の1つ)ばかりを出す医者がいました。そこクリニックを受診し、うつの症状を訴えると必ずパキシル(SSRI、抗うつ薬の1つ)を出されます。何がどうあろうとうつにはパキシル一本槍。ある日、その医者がふと「だって(患者さんを沢山見て、薬を出さないと)ペイ出来ないんだから。」と言ったのを聞いて、医者を変えようと思いました。患者を多くみて、パキシルだけ処方し、再診で回すように僕には見えました。

 僭越ながら、そこに精神科医としての懐の深さも無く、精神科医療の奥深さのかけらもありませんでした。そのクリニックはいわばパキシル薬局、パキシル医者状態で、極端なことを言えば僕でも代わりが出来ます。私には精神科医にはみえませんでした。幸運にもパキシルが上手く合って、随分良くなった患者さんもいるでしょうが。

 決断不能、昏迷状態の様なうつ病の重い時ではなく、ある程度快復したら、精神科医に過剰に寄りかかるのではなく、アドバイスと投薬を受けながら自分で動き、得られた経験を大切にすべきだと思います。その1つがマインドフルネス心理療法でした。誰かの押しつけではなく、自分が行動した事によって経験が蓄積され、思わぬ収穫もあるかも知れません。

 「案ずるより産むが易し」です。
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プロフィール

おだやか

Author:おだやか
 双極性障害Ⅱ型、社交不安障害、高機能自閉スペクトラム症との共生の記録。

 SIMTと社交不安障害に対する認知行動療法を実践しています。

 自分の回復と生活を妨げない程度に更新予定につき、ご了承ください。
 

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