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つながりを持って生きる。

 僕が勤務している老人保健施設で96になるおじいさんが病気のおばあさんを介護しながらケアハウスに入居していて、週に何回かデイケアに来る。
 そこで、リハビリをしながら、世間話をするのだが、今日は2人の生活費の話題になった。
 病気のおばあさんを介護しながら、夫婦2人の生活費は40万円程だとのこと(但し、妻の医療費を除く)
 ・・・
 何かの間違いじゃないですか?と思わず、口に出しそうになった。

 いや〜、僕らの老後は清貧の思想でいくべきか?
 
 なるべく、丈夫で長く働きたい。しかし、思わぬ病気に罹って、まあ、それが不治の病だとしたら、まあそれも天命かなとも思う。その時の環境で出来るだけのことをして、それでも治らないなら、残りの人生を心豊かに生きようと思う。

 方やそんな生き方を地で行っている90歳のおじいさんのリハも僕は担当。下肢の筋肉が萎縮する難病で現在は車椅子生活。右眼は失明。妻は25年前に他界して、難病発症までずっと自分で家事全般をこなして1人で生きて来た。このおじいさんは僕の老後のロールモデルだ。知的にはしっかりされているので、コミュニケーションがとれる。実に温厚で、ニコニコしながら毎日とある宗教の本を勉強している。

 ある日、そのおじいさんに「おじいさんが25年間、孤独感に苛まれずに1人で生きてこられたのは、やっぱり、地域とのつながりとか、信仰とかそういう部分が大きいでしょう?」って単刀直入に聞いてみた。やはり、思っていた様な答えが返って来た。

 おじいさんは決して「1人で生きて来た。」のではなかった。そこには、地域の繋がりや信仰の繋がりがあり常に家に人が出入りする環境にあったのだ。鍵も要らない、無縁社会等とは無縁なお一人様人生を歩んでこられたのであった。金銭的には決して余裕は無いはず、着るものも最小限、出された食事、介助を受け、後は1日、片目でボロボロになった宗教の本を丹念に読む毎日。「100まで生きてみたい。」と穏やかに笑う。決して、満足のいくケアを受けていないのだが、ありがとうと笑って、流す。執着しない、恨まない、。不平不満も言わず、風のようにさらっと生きている。

 醸し出す雰囲気がたまらなく、僕は、憧れる。あんな晩年を送りたい。孤独でも、穏やかに天命に任せて、自分の役割を持って今を生きている。

 きっと、自分を見つめ、真面目に丁寧に生きて来たんだろう。そして、人との関わりを持ちながら、今を生きて来た結果の「今」なんだろうな。

 僕も縁があって、来年から、とある精神障害者支援のNPO法人の活動を見学させて頂く貴会を持つことになった。精神障害を持ちながら地域で安心して暮らしてゆくためには、周りと繋がる自分の居場所が無いといけない。

 それぞれの苦悩や弱さを克服するために躍起になるのも良いが、克服出来なくても、それをお互いに受け入れて、皆で補いあいながら,助け合って生きる。そんな、生き方をしてみたいと思う。自分の居場所を作るために、今から、少しづつ動き出してゆきたい。
 
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プロフィール

おだやか

Author:おだやか
 双極性障害Ⅱ型、社交不安障害、高機能自閉スペクトラム症との共生の記録。

 SIMTと社交不安障害に対する認知行動療法を実践しています。

 自分の回復と生活を妨げない程度に更新予定につき、ご了承ください。
 

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